
左から、國家戲劇院、大中至正門、國家音樂廳
2006年2月アーカイブ
フジサンケイグループをいうメディアグループがどうやって形成されていったかを鹿内家とフジテレビの日枝会長を軸に描いた渾身のノンフィクションです。昨年、出たノンフィクションの中で、1番じゃないかな。
当然のことですが、株式会社において「株」が持つ絶大なパワーを改めて認識させてくれる1冊。そして、メディアグループってなんなんだろう?ということも考えさせてくれます。ラジオ局やテレビ局が開業したころのいい加減さや台場になんであのようなフジテレビ社屋が建ったのかについても良くわかります。
帯を見ると、間違いでしまいそうですが、堀江貴文氏率いるライブドアによるニッポン放送買収騒動を解説した本ではありません。でも、なぜライブドアがニッポン放送株に目をつけたしのかはとっても良くわかります。
以下、あえて注文を。
2巻組なんですが、章ごとに時間の流れや焦点を当てている事象が悪い形で行ったり来たりしまっている点が残念です。もう少し整理できれば、もっと良くなったのではないでしょうか。10年以上取材を積み上げたものが出版されるということで、いろいろ詰め込みたい気持ちが本の構成に色濃く出ています。その気持ちは理解はしますが、どうなんでしょう、「鹿内信隆個人に焦点を当てた人物研究」なのか、「フジサンケイグループと鹿内家の関係が、現在に与えている様々な問題を整理する」なのかが、とても曖昧です。
前半は鹿内宏明議長解任劇の迫真ドキュメント、中盤は、鹿内信隆立志伝、最後は鹿内春雄がフジテレビをどのように改造したかが描かれます。全体を通じて日枝久がそれぞれの時代でどのように立ち回ったかが描かれており、結局、日枝さんがいないとあんまりつながらない感じです。
あと、もうちょっと写真があると良いですね。とにかく沢山の人物が登場しますが、顔が浮かばないと結構つらいです。描かれている当事者達に対して好意的な内容ではないので、写真を掲載するにしても、なかなか難しいとは思いますが。。他にも、例えば、家系図を入れるとか、取り上げられている企業の役員一覧を作ってみるとか、もうちょっと踏み込んでみるともっと読みやすいかなーと。
この本を読むと、NHKという放送局があることの意味・価値が逆説的に見えてくる気がします。
アカデミー賞6部門ノミネートとなった"SAYURI (Memoirs of a Geisha)"を年始に有楽町で観ました。
楽しめました。絵が綺麗です。
日本が舞台であるにも関わらず、主な役を中国系の女優さん達が演じていることで議論がありますが、ハリウッドの視点で考えると、単に、日本の映画界の「スター女優」不在が生んだ結果じゃないかな。桃井かおりや工藤夕貴を起用していることから、配役をする中で日本人女優も当然検討されたと思います。総合的に章子怡(Zhang Ziyi)、楊紫瓊(Michelle Yeoh)、鞏俐(Gong Li)の方が、良いということになったということでしょう。そこは異存ない人、多いでしょ。英語で作るアメリカ映画ですし。
映画同様に賛否両論のArthur Goldenの原作、読んでないので、今度、読みたいと思います。
ビールのテレビCMの企画のようですが、木村カエラをボーカルに迎え、Sadistic Mika Bandが再々結成らしい。おーー。
加藤和彦、小原礼、高橋幸宏、高中正義と木村カエラによる「タイムマシーンにお願い」が流れるCMは2/25からオンエアのようです。
メンバの皆様はかなり盛り上がってるようなので、ライブとか観たいなー。行くよ、絶対。
多くの方のご支援もあり、co-chairを仰せつかったAP* Retreat @ Tokyoを無事終えることができました。ありがとうございました。

会議の模様
JPRSのサイトにある会議報告もご一読を。
