1/22頃から急にKing Crimsonばかり聴いています。1995年に6人編成のKing Crimsonが東京に来た時には、厚生年金会館と中野サンプラザの2ヶ所に観に行くという熱の入れようでしたが、ここ4〜5年は、あまり聴いていませんでした。
「Neal and Jack and Me」という1984年のTokyo公演と1982年のFrejus公演をカップリングしたDVDを買ったのが理由です。両方とも映像作品として既に世に出ています。僕は1984年の東京公演を収めた"Three of A Perfect Pair - Live in Japan 1984"はLDで持っていて、10年くらい前に繰り返し見ていました。でも、久々に見るといろいろと発見がありますね。とっても音楽的で改めて感動しています。
King Crimsonというバンドは1969年に1stアルバムを出した後、メンバーがどんどん変わっていますし、休止期間も何度かありますので、King Crimsonのリーダ(という表現が適切かどうかは良くわからないが)であるRobert Frippが「これがKing Crimsonだ」と言えばOKというところがあります。
僕にとってKing Crimsonは、"Disipline"、"Beat "、"Three of A Perfect Pair"の3枚を作った、Robert Fripp、Adrian Belew、Tony Levin、Bill Brufordの4人のラインナップで活動した1981-1984年のバンドというイメージです。
もし今、「なんか面白い音楽ない?」と質問されたら、「"Disipline"を是非聴いてみて」と答えます。それくらい好き。
音楽的に非常に興味深いものがつまっているので僕は全面的に支持していますが、この時期のKing Crimsonの音楽は今でも賛否両論です。多分「プログレ好き」にとっては、「プログレ」っぽくないからこういう評価になっているんだと思います。"Red"や"Larks' Tongues in Aspic"を支持して止まないファンがDisipline Crimsonを嫌いなのはとても良くわかります。
New Waveの洗礼を受けましたって感じの音の第一印象からしてかなり違いますし、リズムも「ワールドミュージック」を先取りした感じで多彩な展開を見せますので、ヨーロッパのClassical Musicの影響を感じされる部分は薄く、British ProgressiveRockの「様式美」とはかなり違うイメージです。一つ一つの曲も4分くらいですし。
#あ、念のため書いておきますが、"In Court of the Crimson King"、"Larks' Tongues in Aspic"、"Red"も僕は大好きです。
さて、前置きがかなり長いですが、ライブ盤"Absent Lovers"は1984年にモントリオールで行われた第4期King Crimson(a.k.a "Disipline Crimson")の最終公演を収めた2枚組です。18曲収録されており、"Larks' Tnougues in Aspic Part2"以外は、"Disiplene"、"Beat"、"Three of the Perfect Pair "からの選曲で、この時期のCrimsonのベスト盤という聴き方が出来ます。
Brufordが作り出すリズムは素晴らしいし、Levinのセンスの良いベースとStickという可能性を秘めた楽器が繰り出す新しい音、FrippとBelewのギターは、ギターシンセの使い方を含め、僕にとっては教則本のようなところがあり、聴き飽きることはまったくありません。
是非、聴いてみてください。

